SEO対策と聞くと、公開後に少しずつ改善していくもの——そう思われがちです。
しかし実際には、制作段階でしか安く実装できない項目が数多く存在します。
公開後に手を入れると、構造を作り直すことになり、費用も工数も跳ね上がる。
本記事では、制作時に必ず押さえるべきSEO内部対策を優先度順に整理し、
発注時に何を確認すべきかまで解説します。
SEOは「内部対策」から始まる
SEO対策は大きく内部対策と外部対策に分かれます。
- 内部対策——サイト自体の構造や記述を最適化する。制作時にほぼ完結できる
- 外部対策——他サイトからのリンクや言及を増やす。公開後の継続的な活動が必要
このうち、制作段階でやるべきなのは内部対策です。 そして重要なのは、内部対策の多くが「後からやると高くつく」という点。 家に例えるなら、基礎工事に相当します。建ててから基礎を直すのは、非常に困難です。
最優先:サイト構造とURL設計
これが最も重要で、最も後戻りしにくい項目です。
サイト構造
トップページから各ページへ、論理的な階層で辿れる構造にします。 理想はトップから2〜3クリック以内で全ページに到達できること。 深い階層に埋もれたページは、検索エンジンにも訪問者にも見つけてもらえません。
URL設計
URLは、内容が推測できる短い英数字が理想です。
- 良い例:/service/web-design
- 避けたい例:/page_id=123&cat=5
注意すべきは、公開後にURLを変更すると、それまでの検索評価がリセットされる点です。 リダイレクト設定で緩和はできますが、完全ではありません。最初に決めきることが肝心です。
必須:タイトルとmeta設定
タイトルタグ
検索結果に表示される見出しであり、SEOで最も影響力の大きい要素の一つです。
- 全ページで個別に設定する——全ページ同じタイトルは大きな機会損失です
- 30文字前後に収める——長すぎると検索結果で省略されます
- 狙うキーワードを前方に置く——「格安ホームページ制作|社名」のような形
- ページ内容と一致させる——誇張は離脱率を上げ、逆効果です
meta description
検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。 直接的な順位への影響は小さいものの、クリック率を左右します。 80〜120文字程度で、そのページを読むと何が分かるのかを明示してください。
見出し構造とコンテンツ設計
見出しタグの階層
h1 から h3 までを、正しい入れ子構造で使います。
- h1は1ページに1つだけ——そのページの主題を表します
- 階層を飛ばさない——h1の次にh3を置くのは不適切です
- 装飾目的で使わない——文字を大きくしたいだけならCSSで対応します
見出しは、検索エンジンがページの構造と主題を理解する手がかりです。 正しい階層は、そのまま読みやすさにも直結します。
コンテンツの設計
SEOにおいて、最終的にものを言うのはコンテンツの質と量です。 制作時点で意識すべきは次の点です。
- 1ページ1テーマ——複数の話題を詰め込むと主題がぼやけます
- FAQを設ける——検索される疑問文と一致しやすく、効果的です
- コラムを増やせる構造にしておく——公開後の記事追加が最大の武器になります
うっかり企画のSEO対策
本記事で挙げた内部対策は、すべて標準で実施します。追加料金はありません。
実際、今ご覧のこのサイトがその実践例です。
先着5社限定 50万円(税別)——SEO対策込みの価格です。
技術的対策:速度・モバイル・構造化データ
表示速度
表示に3秒以上かかると、多くの訪問者が離脱します。速度は検索順位の要因でもあります。
- 画像を圧縮する——最も効果が大きい対策です。撮影したままの数MB画像は厳禁
- 不要なプログラムを読み込まない——使わない機能は削る
- 次世代フォーマットの活用——WebP等で画像容量を削減
モバイル対応
Googleはスマホ版のページを基準に評価します(モバイルファーストインデックス)。 PC版がどれだけ美しくても、スマホで崩れていれば評価は上がりません。 レスポンシブ設計は必須と考えてください。
構造化データ
ページの内容を、検索エンジンが理解しやすい形式で記述する仕組みです。 会社情報、サービス、FAQ、記事などをマークアップすることで、 検索結果にリッチな表示(FAQの展開など)が出る可能性があります。 近年はAI検索での引用にも影響するため、重要性が増しています。
その他の基本項目
- 画像のalt属性——画像の内容をテキストで説明。画像検索にも効きます
- XMLサイトマップ——全ページの一覧を検索エンジンに提示
- robots.txt——クロールの可否を指示するファイル
- SSL(https化)——未対応は警告表示され、評価も下がります
- 内部リンク——関連ページ同士を適切に繋ぐ
公開直後にやるべき初期設定
サイトを公開しただけでは、検索結果に出るまで時間がかかります。 次の作業を必ず行ってください。いずれも無料です。
- Google Search Console に登録——サイトの所有権を確認し、検索での状況を把握できるようにする
- サイトマップを送信——ページの存在を検索エンジンに直接伝える
- インデックス登録をリクエスト——主要ページのクロールを優先的に依頼する
- Google Analytics を設置——訪問者数や行動を計測する
- Bing Webmaster Tools にも登録——ChatGPT等のAI検索はBingの情報を参照します
// 見落とされがちなこと
これらの初期設定を行わないまま「検索しても出てこない」と悩んでいるケースが非常に多くあります。 制作会社に依頼する際は、この初期設定まで含まれるかを確認してください。
発注時に確認すべき質問
「SEO対策込み」という言葉は曖昧です。次の質問で中身を確認してください。
- 「タイトルタグは全ページ個別に設定していただけますか?」
- 「構造化データのマークアップは対応されますか?」
- 「Search Console の登録とサイトマップ送信は含まれますか?」
- 「表示速度はどの程度を目標にされますか?」
これらに具体的に答えられる会社は、内部対策を理解しています。 逆に「SEOに強いサイトを作ります」としか言わない場合、実態は伴っていない可能性があります。
なお、「検索1位を保証します」という業者には注意してください。 検索順位はGoogleが決めるものであり、第三者が保証できる性質のものではありません。
// この記事のまとめ
SEOの土台は制作段階で決まる。特にサイト構造とURL設計は後戻りが困難。 タイトル・見出し・速度・モバイル・構造化データを押さえ、 公開直後にSearch Consoleの登録とサイトマップ送信を必ず実施すること。