費用をかけてホームページを作った。デザインにも満足している。
それなのに、半年経っても問い合わせが1件も来ない——。
実は、これは非常によくある事態です。そして原因のほとんどは、
たった5つのパターンに集約されます。
本記事では、その原因を一つずつ切り分け、何をすれば改善するのかを解説します。
原因①:そもそも検索結果に出ていない
最も多い原因がこれです。問い合わせ以前に、誰もサイトを見ていないという状態。
まず確認してください。Googleで「会社名」で検索して、自社サイトが出てきますか? 出てこない場合、Googleにサイトの存在が認識されていない可能性があります。
確認と対処
- Google Search Console を設置する——無料。検索での表示回数や順位が分かります
- サイトマップを送信する——Googleにページの存在を伝える基本作業です
- Google Analytics を設置する——無料。実際の訪問者数を把握できます
この2つのツールを入れていない状態は、売上を記録せずに商売をしているのと同じです。 改善のしようがありません。まずここから始めてください。
// 最初の切り分け
アクセス数を見れば、問題の所在がすぐ分かります。
訪問者がほぼゼロなら、原因は①(集客の問題)。
訪問者はいるが問い合わせがないなら、原因は②〜⑤(サイト内容の問題)です。
原因②:何の会社か3秒で伝わらない
訪問者はいる。しかし問い合わせがない。この場合、最初に疑うべきはここです。
Webサイトの訪問者は、数秒で「自分に関係あるか」を判断して離脱します。 トップページを開いた瞬間に「何をしてくれる会社か」が分からなければ、その時点で終わりです。
ありがちな失敗
- 抽象的なキャッチコピーだけが大きく置かれている——「未来を、共に。」では何屋か分かりません
- 社長挨拶や会社沿革が最上部にある——訪問者が最初に知りたい情報ではありません
- 専門用語が多すぎる——業界内では常識でも、依頼者には通じません
- 誰向けのサービスか書いていない——「個人向け」か「法人向け」かすら分からないケースも
対処は単純です。トップページの最上部に、 「誰に」「何を」提供する会社なのかを、平易な言葉で明記する。 それだけで離脱率は大きく変わります。
原因③:問い合わせへの導線がない
内容は伝わっている。興味も持ってもらえた。それでも問い合わせが来ないなら、 行動する場所が見つからない可能性があります。
- 問い合わせボタンがヘッダーの隅に小さくあるだけ——見つけてもらえません
- ページ下部まで読まないと連絡先が出てこない——途中で離脱した人は到達しません
- フォームの入力項目が多すぎる——10項目以上あると、多くの人が離脱します
- 「お気軽にどうぞ」の一言がない——問い合わせのハードルは想像以上に高いものです
改善策として効果的なのは、各ページの区切りごとに問い合わせ導線を置くことです。 読み終わったその場で行動できるようにする。フォームの項目は、名前・連絡先・用件の3つまで絞る。 これだけで問い合わせ数が変わることは珍しくありません。
「作り直したい」と思ったら
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原因④:スマホで見づらい
現在、多くのサイトでスマートフォンからのアクセスが半数を超えています。 業種によっては7割以上になることもあります。
にもかかわらず、PC表示だけを確認して満足しているケースが驚くほど多い。 ご自身のスマホで、自社サイトを開いてみてください。
- 文字が小さくて、指で拡大しないと読めない
- 横スクロールしないと全体が見えない
- ボタンが小さすぎて、指で押しにくい
- 電話番号をタップしても発信できない
- 表示までに5秒以上かかる
一つでも当てはまるなら、そこで見込み客を失っています。 なお、スマホ対応は検索順位にも影響します。 見づらいサイトは、そもそも検索結果で上位に出にくくなります。
原因⑤:情報が古いまま放置されている
最後は、公開後の運用の問題です。
「お知らせ」の最新記事が3年前。年末年始の営業案内が去年のまま。 閉鎖した事業の紹介が残っている——こうしたサイトを見た訪問者は、 「この会社、今も営業しているのだろうか」と不安になります。
検索エンジンも同様です。更新のないサイトは、 情報の鮮度が低いと判断され、順位が下がっていく傾向があります。
対処は、更新の仕組みを持つこと。自社で更新できないなら、 月額の運用サポートを利用するのも現実的な選択です。 月に数回、事例やお知らせを追加するだけでも、印象と評価は大きく変わります。
診断チャート:自社はどれに当てはまるか
ここまでの内容を、判断しやすい形に整理します。
| 状況 | 疑うべき原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 会社名で検索しても出ない | 原因① | Search Console を設置しサイトマップ送信 |
| アクセスがほぼゼロ | 原因① | SEO対策の見直し/記事の追加 |
| アクセスはあるがすぐ離脱される | 原因②④ | トップの訴求文とスマホ表示を改善 |
| よく読まれているが問い合わせがない | 原因③ | 導線の追加とフォーム項目の削減 |
| 数年間更新していない | 原因⑤ | 更新の仕組みづくり/運用委託 |
なお、スマホ非対応、表示が極端に遅い、5年以上更新していない—— これらが重なっている場合は、部分的な修正より作り直したほうが、 結果的に手間も費用も少なく済むことが多くなります。
// この記事のまとめ
まずアクセス数を確認し、集客の問題かサイト内容の問題かを切り分ける。
訪問者がいないなら検索対策。いるのに問い合わせがないなら訴求文・導線・スマホ表示。
そして放置されたサイトは、無いより信頼を損ねることがあります。