ホームページ制作を初めて依頼する方にとって、
「発注してから公開まで、何が起きるのか」は見えにくいものです。
期間はどれくらいか、自分は何をすればいいのか、どこで待たされるのか——。
本記事では、制作の全工程を6つのステップに分けて解説します。
あわせて、制作が遅れる原因とその回避方法もお伝えします。
制作期間の全体像
まず目安をお伝えします。規模によって次のように変わります。
| 規模 | 期間の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 小規模(5ページ程度) | 1〜1.5ヶ月 | 会社案内サイトなど |
| 標準(10〜15ページ) | 1.5〜2.5ヶ月 | 最も一般的な規模 |
| 大規模(30ページ以上) | 3ヶ月以上 | 取材・撮影が入る場合はさらに延長 |
| EC・システム開発を伴う | 3〜6ヶ月 | 決済・在庫連携などの要件次第 |
注意していただきたいのは、この期間の多くが制作会社の作業時間ではないという点です。 実は、発注側の確認待ちや原稿待ちが、全体の3〜4割を占めることも珍しくありません。
STEP1-2:ヒアリングと設計
STEP1:ヒアリング(1〜2週間)
制作の成否は、ここで7割決まります。制作会社が確認するのは主に次の点です。
- 事業内容と強み——何を、誰に提供しているのか
- サイトの目的——問い合わせ獲得か、採用か、信頼構築か
- ターゲット——誰に見てほしいのか
- デザインの方向性——参考サイトを2〜3つ挙げると早いです
- 必要なページと機能
発注側がやること:できるだけ具体的に伝えること。 「かっこよく」より「同業のこのサイトのような雰囲気で」のほうが、圧倒的に伝わります。
STEP2:構成・設計(1〜2週間)
ヒアリングをもとに、サイト全体の構成(サイトマップ)と、 各ページに何をどの順番で置くか(ワイヤーフレーム)を設計します。
ここが最も重要な工程です。設計が決まればデザインは自ずと決まり、 逆に設計が甘いと、あとから何度作り直しても成果が出ません。 提示された構成案は、じっくり確認してください。
STEP3-4:デザインと実装
STEP3:デザイン制作(2〜3週間)
まずトップページのデザイン案が提示されます。 ここで全体のトーン(色・書体・雰囲気)が決まり、以降の下層ページはこの型に沿って展開されます。
発注側がやること:修正指示は、できるだけ具体的に。 「なんとなく違う」ではなく、「もう少し明るく」「この写真を大きく」といった形で伝えると、 往復の回数が減ります。修正回数には上限があるのが通常なので、 社内の意見は事前にまとめてから伝えるのが得策です。
STEP4:実装・コーディング(2〜3週間)
デザインを実際に動くWebページに変換する工程です。 同時に、スマホ対応、表示速度の最適化、SEOの内部設定なども行われます。
この期間、発注側の作業は比較的少なくなります。 ただし原稿や写真がまだ揃っていない場合、ここで作業が止まります。
うっかり企画の場合
ヒアリングから公開まで、おおむね1〜2ヶ月。修正は5回まで無償。
原稿や写真がなくても、取材・執筆までこちらで対応します。
先着5社限定 50万円(税別)
STEP5-6:確認と公開
STEP5:確認・修正(1〜2週間)
テスト環境で実際のサイトを確認します。ここで見るべきは次の点です。
- 誤字脱字、社名・電話番号・住所の誤り——意外と多い見落としです
- スマホでの表示——必ず実機で確認してください
- 問い合わせフォームの動作——実際に送信テストを
- リンク切れ——全ページのリンクをクリックしてみる
STEP6:公開
サーバーへの設置、ドメインの設定を経て公開されます。 公開後は、Google Search Console への登録とサイトマップ送信を忘れずに。 これをしないと、検索結果に出るまで時間がかかります。
制作が遅れる3つの原因
納期が延びる理由は、ほぼ次の3つに集約されます。いずれも発注側で防げるものです。
- 原稿・写真が揃わない——最多の原因です。「何を書けばいいか分からない」まま数週間経過するケースが典型。制作会社に原稿作成を依頼できるなら、それが最も確実です
- 確認・修正指示が遅い——社内の決裁に時間がかかり、1回の確認に2週間、といった事態。事前に決裁ルートを確認しておいてください
- 途中で方向性が変わる——設計確定後にコンセプトが変わると、大幅な手戻りになります。関係者の合意は、設計段階で取っておくこと
// 納期を守る最大のコツ
社内の意思決定者を、最初の打ち合わせに同席させること。 後から決裁者が登場して方針が覆るのが、最も大きな遅延要因です。
発注前に決めておくとスムーズなこと
次の項目を事前に整理しておくと、制作は驚くほどスムーズに進みます。
- サイトの目的——問い合わせ/採用/信頼構築のどれを優先するか
- 公開希望日——展示会や決算期など、動かせない期日があるか
- 参考サイト2〜3件——「こういう雰囲気」を示す最速の手段
- 掲載したい内容の洗い出し——完成原稿でなく箇条書きで十分です
- 写真素材の有無——なければ撮影や素材購入が必要になります
- 社内の決裁ルート——誰の承認が必要か
すべて完璧に揃える必要はありません。 「決まっていないことが何か」を把握しておくだけでも、 打ち合わせの質は大きく変わります。
// この記事のまとめ
標準的なコーポレートサイトで1.5〜2.5ヶ月。 最重要工程は設計(STEP2)。 遅延の原因は原稿待ち・確認待ち・方針変更の3つで、いずれも事前準備で防げます。