ホームページ制作会社は、日本に数千社あると言われています。その中から一社を選ぶ——これは想像以上に難しい作業です。
価格も、実績も、担当者の印象もバラバラ。何を基準に決めればいいのか分からないまま、
「なんとなく感じが良かったから」で決めてしまうケースも少なくありません。
本記事では、発注してから後悔しないために確認すべき5つのポイントを、制作する側の視点から解説します。
1. 制作実績は「数」ではなく「中身」を見る
多くの制作会社が「制作実績200社!」といった数字を掲げています。しかし、 数の多さは、あなたの会社に合うかどうかとは無関係です。見るべきは中身です。
確認すべき3つの視点
- 自社と近い業種・規模の実績があるか——飲食店の実績が豊富でも、士業のサイトが得意とは限りません
- デザインだけでなく「目的と成果」が語られているか——見た目の説明しかない実績紹介は、成果への意識が薄い可能性があります
- 実績サイトが今も稼働しているか——リンク切れや閉鎖が多い場合、短命なサイトばかり作っている恐れがあります
実績ページのリンクは、実際にクリックして開いてみてください。 表示速度、スマホでの見やすさ、更新の新しさ——実物からは、資料以上の情報が読み取れます。
2. 見積りは金額でなく“範囲”で比較する
A社50万円、B社80万円。この2つを並べても、比較にはなりません。 含まれている範囲が違えば、金額差は当然だからです。
| 確認項目 | なぜ重要か |
|---|---|
| ページ数の上限 | 「一式」表記だと、あとから「6ページ目は追加料金」となりがち |
| 原稿・写真の担当 | 自社で用意する前提の見積りは、実は安く見えているだけ |
| 修正回数 | 無償の回数と、超過時の単価が明示されているか |
| SEO対策の中身 | 「SEO込み」の一言では、何をするのか分からない |
| 公開後の保証 | 不具合対応が何ヶ月無償か。以降はいくらか |
相見積りを取る際は、各社に同じ条件を伝えることが鉄則です。 「10ページ、原稿はそちらで作成、納期は2ヶ月」——このように条件を揃えて初めて、金額の比較が意味を持ちます。
// 覚えておきたいこと
相見積りは3社程度が適量です。5社10社と増やすと、比較検討だけで疲弊し、 かえって判断を誤ります。候補を絞ってから、深く比較してください。
3. 担当者とのやり取りは最重要の判断材料
意外に思われるかもしれませんが、実務上、これが最も重要です。 ホームページ制作は、数ヶ月にわたる共同作業だからです。
良い担当者のサイン
- こちらの事業内容を深く質問してくる——制作の前に、理解しようとしている証拠です
- 専門用語を噛み砕いて説明する——相手に伝える意思がある
- できないことを「できない」と言う——安請け合いしない誠実さ
- レスポンスが安定して早い——制作中も同じペースで進みます
注意したいサイン
- 質問がほとんどなく、すぐに見積りが出てくる(=テンプレート当てはめの可能性)
- 専門用語で煙に巻く、こちらの理解度を確認しない
- 契約を急かす、期限を強調して即決を迫る
- 返信が遅い、または担当者がころころ変わる
問い合わせから見積り提示までのやり取りは、制作中の進行を映す鏡です。 この段階で違和感があるなら、その違和感は制作中も続きます。
ちなみに、うっかり企画の場合
オリジナルデザイン・内部SEO対策・原稿作成まで含めて、本来100万円(税別)のところ——
先着5社限定で、半額の50万円(税別)
見積りの比較材料としてでも、お気軽にご相談ください。
4. 契約前に必ず確認すべき5項目
発注を決める前に、次の5点は書面で確認してください。 口頭の約束は、担当者が変わった瞬間に消えます。
- 著作権・データの帰属——納品物の権利は誰のものか。解約時にデータを引き渡してもらえるか
- 契約期間と解約条件——特に月額契約の場合、最低契約期間と中途解約時の扱い
- 支払い条件——着手金の割合、残金のタイミング、キャンセル時の精算方法
- 納期と遅延時の扱い——公開予定日と、遅れた場合どうなるか
- 公開後の運用体制——更新は誰が、いくらで、どこまで対応するか
特に注意すべきは「初期費用0円」をうたう長期リース契約です。 月額を5年間支払い続けた総額が、一括発注の2倍以上になるケースがあります。 さらに解約時にサイトが使えなくなる契約も存在します。必ず総支払額を計算してください。
5. 結論:相性の良い会社を見抜く質問
最後に、実務でよく効く質問を3つご紹介します。商談の場で聞いてみてください。 回答の質で、その会社の姿勢がはっきり分かります。
- 「このサイトで、何を達成したいと理解されましたか?」——目的を共有できているかの確認
- 「SEO対策として、具体的に何をしていただけますか?」——抽象論で返す会社は要注意
- 「公開して半年後、何をすればいいですか?」——作って終わりにしない姿勢があるか
良い制作会社は、これらに具体的に答えます。 そして——あなたの事業に興味を持って、質問を返してくるはずです。 その対話ができる相手こそ、数ヶ月を共にする価値のあるパートナーです。
// この記事のまとめ
実績は数より中身。見積りは金額より範囲。 そして最後に効くのは担当者との対話の質。 契約前に、著作権・解約条件・総支払額の3点は必ず書面で確認すること。